グーグル、画像フォーマット「WebP」を発表

Googleは現地時間の30日、同社の開発した新しいグラフィックスフォーマット「WebP」を、これを使用することにより、現在主流のJPEGファイルと比べ、画像ファイルのサイズを約40%縮小できるという同社の研究結果とともに発表した。GoogleがWebPの普及に成功すれば、ファイル転送はさらに高速になり、ネットワーク負荷が低減することになる。
WebPは、同社のオープンソースでロイヤリティフリーのビデオコーデックであるWebMから派生したもの。圧縮効率が高いという測定結果は、Googleがウェブから取り出した100万枚の画像サンプルから得られたものである。そのうち、約90%がJPEGであり、Googleのテスト結果からは、WebPが、40%小さいファイルサイズで同レベルの画質を提供することがわかった。残りの10%は、PNGやGIFなどのフォーマットで、これらは、写真を中心とするJPEGとは異なり、ロゴなどのイラスト画像に使用されることの方が多い。
GoogleはWebPソフトウェアをリリースすることにより、ユーザー自身にWebPの圧縮率とその画質について判定してもらう計画であるという。最初はグラフィックスのWebP画像への変換ユーティリティなどを提供する予定。製品の担当マネージャーを務めるRichard Rabbat氏は、「数週間以内に、ChromeでWebPをネイティブサポートする予定である」と述べた。(CNet news)