米ヒューレット・パッカード(HP)とオラクル(Oracle)は現地時間の20日、マーク・ハード氏のHPからOracleの移籍をめぐる訴訟で和解に達したと発表した。
詳しい和解条件などは公表されていないが、ハード氏はOracleでの職務遂行に当たり、HPとの企業秘密保持契約を順守する。さらに、HPが米証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、ハード氏が辞任の際に同氏とHPが交わした契約を修正し、ハード氏は約33万株の同社株式の権利を放棄したという。
今回の合意ではまた、両社の長期的戦略提携に関し、14万以上の共通の顧客に対して統合製品を提供していくことを再確認した。Oracleのラリー・エリソン会長兼CEOは「OracleとHPはこれまで25年以上続いてきた提携関係を今後も維持し、拡大していく」と述べた。
19日にはサンフランシスコで開催された「Oracle OpenWorld 2010」では、オープニングの基調講演でHPのアン・リバモア上級副社長が登壇してOracleとの協力関係について語り、翌20日には新社長のマーク・ハード氏がExadataについて熱弁を振るったという。(ITmedia)