パナソニックは29日、傘下の三洋電機とパナソニック電工の完全子会社化を目指した株式公開買い付け(TOB)に踏み切ると発表。買収総額は8184億円。
TOBは2011年4月1日をめどに手続きを完了、三洋と電工は同日付で東証1部と大証1部への上場が廃止される。2012年1月には3社の枠を超え事業を部門別に組み替え、企業や商品のブランドは原則パナソニックに統一する。 これにより国内の家電やAV製品から三洋のブランドが消えるが、三洋が強い一部の事業や地域では三洋ブランドを使い続けると言う。
2012年の組織再編に伴って三洋の佐野精一郎社長と電工の長榮周作社長を退任させ、パナソニック本体の役員に就ける方向。三洋や電工の法人は残るが、事業構造は大きく変わることになる。(朝日新聞)