目の前の遥かなる星たち

僕らはインターネットの友人にメールをする。メッセやチャットもする。電話もする。
そして、家族や恋人、リアルの友達にも話せないような事も平気で話したりもする。

彼らだってコンピュータの電源を落とし一歩外に出れば、僕らと同じ普通の
リアルな人間たちなのであって、かって画像を交換したような仲であろうとも
もし偶然、街で出会ったとしても、たぶんお互いに気づくことさえもないだろう。

一定の緊張感と親密感を保ち、その距離は近づいたりもすれば遠のきもする。
そこには淡い期待もあれば、諦めに近い絶望感もあるだろう、そして時には
リアルの世界では味わえないほどに、ひどく心が打ち砕かれる時も。

何度、この世界から足を洗おうと思った事だろう。きっと、それは僕だけではないはず。
それでも僕らはインターネットの世界に生きつづけるのだ。たぶん、これからもずっと・・